会計について9
予算を作成する
理由のひとつである
役員報酬について
説明します。
役員報酬とは
法人が支給する
役員に対する給与であり
法人税法により
制限があります。
簡単にいうと
もともと損金不算入
つまり経費にならないのが原則で、
条件を満たせば
経費にしていいよ
といった感じです。
経営者本人の給与ですから
金額設定が自身の判断ででき
法人の利益操作に
使われやすい
ためです。
一般的に
定時株主総会時に
役員報酬を設定するのですが
その時以外に変更すると
役員報酬が
経費にならなくなってしまう
場合がある
ということです。
役員報酬には
所得税が課税され、
法人の利益には
法人税が課税されます。
役員報酬の金額によっては
役員個人は多額の所得税を支払うが
法人は赤字で法人税が発生しない、
まるでタコが自分の足を食べているような状態、
すなわちタコ足配当ならぬ
タコ足役員報酬になるのです。
もしくは、
役員個人の所得税はほとんど発生しないが
その給料では
生活はカツカツ、
やむを得ず法人からお金を借りて
生活費を補填する。
でも法人は多額の利益を計上し
法人税が多額に発生している。
いずれも役員報酬には
期中に報酬額を変更しても
制限が入るため
税務上は経費にならない場合がある
ということに
起因します。
予算を立てずに
経営することが
企業の財務基盤を
危うくしているのです。