福田雄基税理士事務所

税理士が綴る、税務、会計と日々のあれこれ

税金について5(法人化のメリット)

法人と個人の違いというか

メリットを

思いつくままに

挙げてみます。

 

法人のメリット

1.欠損金の繰越期間

法人 10年

個人 3年

 

2.欠損金の繰戻還付

法人 容易

個人 事業を廃止する場合しかできない

 

3.税率

法人 定率

個人 超過累進税率(所得が高くなるほど税率があがる)

 

4.損益通算

法人 全て合算(簡単に通算できる)

個人 所得を10種類に区分し、違う種類の所得間などに通算に制限がある

 

5.保険

法人 経費にしやすい

個人 所得控除で処理されるのでたくさん支払ってもすぐうちどめ(節税効果が低い)

 

6.経営者(自分)に対する経費

法人 自分に対する給料、退職金、弔慰金、日当などは経費にできる

個人 自分に対する給料、退職金、弔慰金、日当などは経費にできない

 

7.経費の範囲

法人 法人は合理的な経済人が前提なので、法人が法人として行う行為は原則すべて事業になり、一般に経費の範囲は広い

個人 自然人は合理的な経済人ではないので、個人が個人として行う行為には事業と事業以外となり、一般に経費の範囲は狭い

 

8.所得の分散

法人 給料として支払って所得を分散するのが容易

個人 給料として支払って所得を分散することもできるが制限がある

 

9.責任

法人 有限責任(無限責任の形態の法人もあります。)

個人 無限責任

 

10.社会的信用

法人 高い

個人 低い

 

11.源泉所得税の有無

法人 報酬に係る源泉所得税は無いので、この点での資金繰りは楽

個人 報酬に係る源泉所得税が課税される場合には、資金繰りが苦しくなりがち

 

とまあこれぐらいあると思います。

まだ他にあるかもしれないので

思いついたら追加させてもらいます。