税金について43(食料品消費税ゼロが飲食店を潰す?)
「食料品消費税ゼロが飲食店を潰す」
昨日、
クライアントと話している際に
でてきた話題です。
このときはこんな露骨な表現ではなかったのですが、
ヤフーニュースにこのような記事があったので
ちょっと説明したいと思います。
結論からいうと
こんなことはありません。
食料品の消費税ゼロによって
飲食店にはむしろプラスにはたらく場合が多いでしょう。
ちょっと
シミュレーションをしてみます。
消費税の計算方法は
本則課税(消費税の原則計算)
簡易課税(2年前の課税売上が5,000万円以下の小規模事業者が適用可)
2割特例(インボイス発行選択により課税事業者となった事業者が適用可)
の3種類あるので
それぞれでやってみます
(正確にいうと国等の特例というものもありますが、飲食店には全く関係ないので言及しません)
1.前提
①売上 10% ②材料費 8% ③家賃等 10% ④人件費 給料なので不課税 ⑤消費税 それぞれの方法で計算
現行(食料品8%)、消費税ゼロ(免税)、食料品非課税の3パターン
比較が簡単な税込経理に補正して比較します。
2.シミュレーション
| 本則 | 簡易 | 2割特例 | ||||||||
| 税抜 | 現行 | 食料品ゼロ | 食料品非課税 | 現行 | 食料品ゼロ | 食料品非課税 | 現行 | 食料品ゼロ | 食料品非課税 | |
| 売上 | 1,000,000 | 1,100,000 | 1,100,000 | 1,100,000 | 1,100,000 | 1,100,000 | 1,100,000 | 1,100,000 | 1,100,000 | 1,100,000 |
| 材料費 | △ 300,000 | △ 324,000 | △ 300,000 | △ 300,000 | △ 324,000 | △ 300,000 | △ 300,000 | △ 324,000 | △ 300,000 | △ 300,000 |
| 家賃等 | △ 300,000 | △ 330,000 | △ 330,000 | △ 330,000 | △ 330,000 | △ 330,000 | △ 330,000 | △ 330,000 | △ 330,000 | △ 330,000 |
| 人件費 | △ 300,000 | △ 300,000 | △ 300,000 | △ 300,000 | △ 300,000 | △ 300,000 | △ 300,000 | △ 300,000 | △ 300,000 | △ 300,000 |
| 消費税 | △ 46,000 | △ 70,000 | △ 70,000 | △ 40,000 | △ 40,000 | △ 40,000 | △ 20,000 | △ 20,000 | △ 20,000 | |
| 利益 | 100,000 | 100,000 | 100,000 | 100,000 | 106,000 | 130,000 | 130,000 | 126,000 | 150,000 | 150,000 |
3.結論
利益が食料品ゼロ、食料品非課税の方が有利になっています。
(エクセルデータからコピペしたので見にくくて申し訳ありません)
記事は
飲食店の売上が非課税という
全く頓珍漢な前提で記述しているみたいです。
飲食店の売上は食料品(8%)ではないのです。
今も昔も10%の課税売上です。
(ただしテイクアウトなどは8%)
食料品の売上が非課税になって
インパクトが大きい業種は
食料品を製造販売をしている
農業、漁業、食品製造業、食料品販売が主なスーパーなどです。
こういう業種は
確かに非課税により消費税の負担が増え
大変な状態になる可能性が高いです。
ですが、
2年間の期間限定で
8%から非課税にすることは
考えにくく
業界からも猛反発を受けるでしょう。
輸出免税の扱いと同じの
免税(消費税0%)に
なることが妥当ではないでしょうか。
書き方がくどくなって
申し訳ありません。
税金の話は
前提条件で全く結論が変わってくるので、
少々くどくなりがちです。
税金の判断するときは
税理士に相談して下さい。