雑感90(高名の木登り)
確定申告もようやく先が見えてきました。
手間のかかる3件もとりあえず税額計算まで終わり
後はチェックをして申告するだけです。
ブログの更新もすっかり遅くなってしまいました。
こういうときに思い出すのが
徒然草の「高名の木登り」という話です。
(原文)
高名の木登りといひし男、人を掟て、高き木に登せて、梢を切らせしに、いと危く見えしほどは言ふ事もなくて、降るゝ時に、軒長ばかりに成りて、「あやまちすな。心して降りよ」と言葉をかけ侍りしを、「かばかりになりては、飛び降るとも降りなん。如何にかく言ふぞ」と申し侍りしかば、「その事に候ふ。目くるめき、枝危きほどは、己れが恐れ侍れば、申さず。あやまちは、安き所に成りて、必ず仕る事に候ふ」と言ふ。
あやしき下臈なれども、聖人の戒めにかなへり。鞠も、難き所を蹴出して後、安く思へば必ず落つと侍るやらん。
(現代語訳)
木登りの名人と呼ばれている男が、弟子を高い木に登らせて小枝を切り落としていた。弟子が危ない場所にいる時には何も言わず、軒先まで降りてきた時に、「怪我をしないように気をつけて降りて来い」と声をかけた。「こんな高さなら飛び降りても平気ではないか。なぜ今更そのようなことを言うのか?」と問わば、「そこがポイントです。目眩がするくらい危ない枝に立っていれば、怖くて自分で気をつけるでしょう。だから何も言う必要はありません。事故は安全な場所で気が緩んだ時こそ起こるのです」と答えた。
この男、身分が低い賤しい者であるけれど、その発言内容は聖人の教えに一致している。蹴鞠も、蹴り上げるのが難しいところからうまく蹴り上げたあとに安心と思うと、必ず失敗するとかその道では言うようだ。
確か中学生の教科書ででてきた話ですが、
そのときは妙に腑に落ちた記憶があります。
人生には魔が差すというかホッと気を抜いたときに大きな失敗をするときがあります。
そうならぬようになんとか今週中に確定申告を完了させるべく頑張ります。