福田雄基税理士事務所

税理士が綴る、税務、会計と日々のあれこれ

会計について24(会計事務所の現実派たる所以)

昨日のブログでのべた

月次決算体制の構築とは、

簡単にいうと

前月の試算表をはじめとする会計情報が

遅くとも

翌月末までに

経営者に報告され、

それに基づく

経営判断が行えるような体制を

構築することです。

 

会計事務所は

会計情報に基づき

利益、

資金繰り、

税金、

などを経営者にアドバイスします。

そのためには

直近の会計情報が必要であり、

それがなければ、

現実的なアドバイスなどできません。

 

会計事務所に

会計処理を丸投げすればよい

とお考えの方も

いらっしゃると思いますが、

それはサイフを

赤の他人に渡すぐらい

無謀なことと思います。

 

会計事務所も

丸投げされれば

確認作業に時間を取られ

どうしても試算表の作成が遅れますし、

酷い場合にはいい加減な試算表を作って

お茶を濁すようなこともしかねません。

会社側も

自分で自分の状況がわからなくなりますし、

酷い場合には

記帳代行をしている側が

領収書、請求書、通帳をはじめとする証憑を

人質みたいな感じで

会社に返却しないことすらあります。

 

たちの悪い

コンサルタントや

会計事務所は

良くこの手を使います。

会社側を

会計をはじめとする

事務系統のことが

わからない状態にして、

マイルドに

搾取するのです。

 

頑張っているのだけど

成果が上がらず、

頑張ってるだけの

気の毒な人

といった状況になりかねません。

 

自分の会社の会計は

自分で管理する、

そのサポートは会計事務所にしてもらう、

それが会計事務所から

良いサポートを受ける

一丁目一番地かと思います。

そのような状態になってこそ

会計事務所が

ビジネス界における

現実派たる所以なのです。